(株)ジャフコ 泉氏 講演サマリー
1973年4月に設立されてから2004年9月現在で、累計投資社数は2839社、投資先の公開社数は718社になっている。2004年3月期の年間の投資金額は300億円である。
インキュベーション投資から、ベンチャー投資、ディベロップメントキャピタル投資、バイアウト投資など、各ステージに投資している。
産学連携投資部の運用中のファンドは、1997年に設立された二つのファンドがある。北大アンビシャスファンドは、9社に5億円を投資し、現在2社が公開した。つくばファンドは、13社に11億円投資し、現在1社が公開した。
2002年には、産学共創ファンド1号が20億円のファンドでいままでに16社に投資した。2004年には、産学共創ファンド2号が20億円で設立され、20社に投資を予定している。
企業の成否は、マネジメントが最大のポイントであり、マネジメントチームの編成やアドバイサリーボードが編成できるかどうかが鍵になる。研究者が経営者になっている場合、なかなか他人の新しい技術を採用することができない。研究者と経営者がいる場合でも、経営者が研究者に対して強い立場が取れない場合が多い。将来的に経営者を連れてくる場合がうまくいく可能性がある。
→ 株式会社ジャフコ
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東京大学TLO(CASTI)山本氏 講演サマリー
東京大学では、知的財産部とTLOで一体としてワンストップサービスを実行している。研究者から発明開示のうち33%ぐらいしか特許を申請しない。
マーケティングは個別の企業を対象に行う。技術のコマーシャライズの可能性がもっとも高い企業を選定するが、共同研究企業や発明者の意向を十分に考慮する。
原則的に公開しない。ロイヤルティ総額は、2003年度で1億3000万円程度であったが、2004年度では26億円になった。これは大学TLOの世界ベストテンに入る可能性がある額である。
2003年度では世界で一番多くのロイヤルティ収入のあったのはコロンビア大学で100億円を超えている。東大では、100名ぐらいの教授にロイヤルティ収入を還元し、27名の教授には100万円以上を、1億円以上を受け取った教授もいる。大学には7億円還元している。
→ 東京大学TLO
(CASTI)
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