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第9回
早稲田ベンチャーフォーラム結果発表 |
厳正な予備審査を経て選ばれた5組の代表者は,技術やユニークな発想で練り上げられた事業計画を発表し,事業にかける情熱をアピールした.
本年度の最優秀賞は「イービーエム株式会社」の朴栄光さんが受賞した.早稲田大学理工学学術院の博士課程に所属する朴さんは,修士課程から取り組んでいる自身の技術をベースとした心臓外科手術訓練システムを提案した.
心臓外科手術は熟練のスキルと経験が必要とされる最も難しい手術のひとつであるが,同分野は慢性的な医師不足に悩まされている.高度で複雑な手術には充分な基礎訓練と経験が不可欠であるが,臨床・動物実験による訓練機会で対応するには限界があったためである.
本事業計画は,医療現場との連携により,臨場感のある冠動脈モデルを開発し,低コスト反復練習機会を提供するものである.産学官のネットワークを活かした事業基盤,医療と工学の融合による技術の信頼性,心臓外科界を支援するというビジョンと具体的かつ詳細な計画内容が高く評価された.また,会場からの参加で決定されるポピュラー賞にも選出され,ダブル受賞となった. |
最優秀賞
イービーエム株式会社 朴 栄光 さん
ウエルインベストメント株式会社より
副賞100万円が贈呈されました
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その他,発表した会社(プロジェクト名)概要は以下のとおり(発表順).
1. モバイル秘書 優秀賞
代表者:宮川 耕
大転職時代を目前に控え,名刺の消費期限が短くなってきている.そこで転職に伴う連絡先の変更を即時更新できるような,メーラー型デスクトップアプリケーションを提案する.モバイル秘書はユーザー同士が携帯で名刺交換・管理する仕組みである.将来は様々な情報管理のプラットフォームを提供する予定であり,ビジネスマンの一助となるはずである.
2.株式会社ジーオングストローム 優秀賞
代表者:渡邉 朋信 (発表者:及川 博道)
将来の生物分野研究の発展には,顕微鏡の存在を無視することはできない.しかし現状は,一台の顕微鏡を複数の研究者で共有するため,個々人の設定を測定ごとにやり直すタイムロスがあった.そこで,生命科学分野の研究者を対象に,カスタマイズの柔軟性が高く,操作が容易な顕微鏡を開発・提供する.
コア技術は二焦点モジュールであり,拡大率を変えずに焦点面の異なる二枚の画像を一つの画像処理装置に映し出すことができる.この技術を中心に,今後三次元のもの,二波長のもの,廉価版などシリーズ展開する予定である.競合の大手メーカーはカスタマイズに弱くオーバースペックになりがちであるが,本事業では当該分野の研究者であるという強みを活かし,必要範囲のカスタマイズを実現した.
3.株式会社叡源 優秀賞
代表者:楠田 雄己
インターネットコミュニティの情報は,信憑性に問題がある.そこで信頼度をランク付けする「IDrankシステム」を提案する.ランク付けでは情報発信者に注目し,発信者同士の評価から情報の重要度を算出する.IDrankは情報発信者のランクが重みとして反映されるため,なりすましによるランキング操作を避け,不正の少ない信頼のおける情報サイトのランキングが可能となる.市場としてレビューサイトへの適用が考えられるが,特に健康情報を扱うECサイトに関しては信憑性が重要であるため,ニーズがあると考えられる.
4.イービーエム株式会社 最優秀賞 ポピュラー賞
代表者:朴 栄光
心臓外科手術専門医育成を目的とした,訓練システムを提供する.低コスト反復練習を実現するため,シリコンゴムを用いたモデルを作成した.また,実際の手術状況を再現するため,手術糸の引っ張り強度,縫い合わせた血管の流れ,マイコン制御による拍動を再現した.また訓練結果は,専門医による定性的アプローチに工学的な定量的アプローチを併せて,より正確な評価ができるようにした.
5.株式会社ユースコミュニケーションズ 優秀賞
代表者:高田 雄太
大学間の情報格差を問題意識にもち,巨大な学生コミュニティUnivaをネット上に構築した.情報が氾濫する昨今,情報の選択が大きな課題となっているが,このサポートをSNSで提供する.このコミュニティは属性に分けられ,それに連動した広告をうつことにより,PR活動をサポートする.約6000億円といわれる大学生の就職マーケットだが,Univaをヘッドハンティングマーケットに持ち込んでみたい.
敢闘賞は,以下のとおり.
敢闘賞 株式会社プライムスタイル 代表者:奥田 聡
また,惜しくも入賞を逃したものの優れたアイディアで健闘した3プロジェクトについて,「アイデアパネルセッション」と銘打ち,事業計画をパネル展示していただいた.
アイデアパネルセッション発表 |
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Shake Hands System
高齢者を陰から守り,必要な時に手を差し伸べ支える.そんな温かみのある会社を目指す.高齢者の生活がより快適で便利になるようなサービスの提供.
早稲田大学人間科学部健康福祉科学科
白川 祐輔(代表者),
阿知和 好江,松山 香住,持田 佳美,
森 啓太,徳 旭,吉田 彬,肥後 彰典 |
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チルドレンバス
犯罪や事件に巻き込まれやすい小中学生を対象に バスにて登下校の送迎プラン.
1つのバスがたくさんの地区を回るのではなく各学校の学区に1台ずつ巡回させることにより たくさんの生徒や保護者に利用してもらう.
高松大学経営学部経営学科
重松 達也(代表者),
久保 充弘,山田 花菜 |
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なかまる
人々のコミュニケーションを活性化させることを企業目的とし,特に高齢者向け,既存の同窓会の幹事代行業者と提携し,同窓会新聞などの媒体編集・発行や旧交コミュニティを より活性化させる.
京都産業大学経営学部経営学科
森 美智子 |
●たくさんのご応募ありがとうございました● |
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主催:早稲田大学アジア太平洋研究センター 早稲田大学アントレプレヌール研究会
後援:早稲田大学研究推進部インキュベーション推進室
日本ベンチャー学会 (財)日本立地センター
協賛: ウエルインベストメント(株) Dr. Robert J. Shillman Entrepreneurship Program
協力: 創業・ベンチャー国民フォーラム
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早稲田大学アジア太平洋研究センターでは、1998年4月1日より大学院アジア太平洋研究科を開設し、
国際経営学専攻においてベンチャー企業を輩出すべく各種の教育活動や支援活動を行っておりますが、 この講座に付け加える形で受講者だけでなく、広く一般から事業計画を公募いたしました。
応募された事業計画は、当センターの教授陣を中心とする審査員によって審査され、数段階の審査を経て、「早稲田大学アントレプレヌール研究会
国際シンポジウム」の「早稲田ベンチャーフォーラム」でプレゼンテーションしていただき、 上位者が表彰されました。 |
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計画中から設立3年以内の各大学のTLO、ベンチャー・ビジネス・ラボ、インキュベーションセンターなどからの事業計画発表会 |
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