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第10回 早稲田ベンチャーフォーラム結果発表

 

審査結果報告

早稲田大学大学院教授 東出 浩教

本ビジネスプラン・コンテストでは,100万円を上限としてウエルインベストメント株式会社より賞金が授与される.また,前回は一社であったが,今回は二社に贈られる.

最優秀賞(ウエルインベストメント最優秀賞) (副賞:70万円)
最優秀賞セルリムーバー株式会社セルリムーバー
      代表者:岩ア 清隆

事業計画の発表者は,現在MBAを勉強しているということであったが,技術に対してビジネス全体のプレゼンテーションには改善の余地がある.しかし,既にパテントがあること,患者へ提供する価値がクリアであること,戦略が具体的であることが高く評価された.近年,Born Globalな企業が続出している.本事業計画は,一カ国ずつ攻めていくよりも全世界に乗り出していけるベンチャーとなる可能性を秘めている.投資金額にしばられることなく,スピードに乗ってポテンシャルを最大限に活かし,今後もビジネスを展開してもらいたい.

優秀賞(ウエルインベストメント優秀賞) (副賞:30万円)
優秀賞DeMBA 株式会社DeMBA
      代表者:小泉 謙一

プレゼンテーションのまとめとビジネスイメージが具体的で高く評価された.一方で,技術という意味では,スピード感に問題が見られた.このようなビジネスには,キャッシュを生み出しビジネスを発展させるためのリズムが大切である.改善点もたくさん見えてきたが,環境に配慮したビジネスであり,時代を先取りしていた.廃油をなくすというビジョンへの評価は高いので,今後はスピードに配慮して計画を進めてもらいたい.

優秀賞の三社は,「Blue Ocean Company」 「パートナー」 「Life of Smile」である.

まず一社目の「Blue Ocean Company」であるが,限られた時間での発表で伝えきれない点もあったと思う.しかし,シニアベンチャーとしてリアルに動いていることへの評価は高い.次に「パートナー」であるが,着想は面白いものの,ビジネスとしては評価が難しかった.また,広告提供に関する費用対効果への疑問もあった.アイデアが多様ではあるものの,構想の段階にあるビジネスプランであったと思う.最後の「Life of Smile」であるが,夢のあるビジネスだ.しかし,リアルさには疑問も残った.開発するのは誰か,メンテナンスは自社で賄えるのかなど,計画の粗さは否めなかった.今後,ビジネスの仕組みとして練り上げる必要がある.三社とも,ぜひ夢を実現してもらいたい.


各事業概要は以下のとおり(発表順).

BlueOceanCompany1. Blue Ocean Company  優秀賞
  代表者:山川 和男

 モルディブ領海内における豊富な水産資源(マグロ)を現地で解体,ロイン・ブロック状にし,生のまま真空パック状態にして輸入する.また、残った頭部・皮・骨・はらもなどの端材から、魚油(DHA・EPA),骨材(飼料),皮(コラーゲン)を開発する新たな産業を創出する.

 

パートナー2.パートナー 優秀賞
  代表者:澤村 大輔  小笠原 康   豊本 顕

企業の広告を載せたビニール傘(「みんなの傘」・「みん傘」)を大学や駅などに設置し,利用者に無料で提供する.利用者は,傘が必要となる地点の最寄のボックスからこの傘を取り出して使用し,不要となった地点の最寄のボックスに返却する.

 

DeMBA3.株式会社 DeMBA ウエルインベストメント優秀賞
 代表者:小泉 謙一  恵谷 稔  桶谷 淳

特許技術を用いた次世代型排油削減機器「シンクロード」の製造・販売.「シンクロード」を既存のフライヤーに設置し,電極をかけることによって,油の劣化および油分の吸収を抑制する(廃油削減・健康増進).既存製品に比べ,フライヤー全体にムラなく電場効果を与えることができ,油酸化をより効果的に抑制できる.


セルリムーバー4.株式会社 セルリムーバー ウエルインベストメント最優秀賞
 代表者:岩ア 清隆

国際特許の基盤技術をもとに,ブタやウシの心臓弁・血管・靭帯・心膜等の組織から,拒絶反応の最大の原因となる細胞成分を完全に除去し,移植後に体内で自己細胞による再生を促す足場となる無細胞化組織を製造・販売する.この技術によりできた人工弁は,免疫拒絶反応がなく,安定供給できるほか,被移植者と共に成長する.そのため,成長に合わせて手術の必要があった小児についても,一回の手術で対応することが期待できる.また,人工弁以外にも,人工靭帯や心膜への応用が考えられる.

Life of Smile5.Life of Smile 優秀賞 ポピュラー賞
 代表者:戸澤 亮太 (発表者:末吉  涼)  平野 彩子  田中 美江

通信機能をもった笑いを提供するコミュミケーション型ロボット「toccoちゃん」の開発・サービス提供.薬局と連携し,笑いのプログラムをカスタマイズすることで,各ユーザにあった笑いを医薬部外品として提供する.



 敢闘賞は,以下のとおり.

Es Luxoure, inc.敢闘賞 Es Luxoure, inc. 代表者:与沢 翼

 

 

 また,惜しくも入賞を逃したものの優れたアイディアで健闘した2プロジェクトについて「アイデアパネルセッション」と銘打ち,事業計画をパネル展示していただいた.

アイデアパネルセッション発表
シェイクハンズシステム

WActive

カーナビゲーションシステムを利用した広告により地域を活性化させる情報サービス業

早稲田大学人間科学部
秋山 篤史菅沼 貴裕内丸 良子山本 遙

Healthing→

Healthing→

疾病の一次予防に主眼を置き、生理・運動・心理を柱とした総合的なアドバイスを、人々が健康になるためのきっかけとして提供する健康サービス業

早稲田大学人間科学部
竹下 由美田中 菜々長坂 知明吉田 慎平

●たくさんのご応募ありがとうございました●


第10回早稲田ベンチャーフォーラム<大学発ベンチャーの事業計画発表会>
共催:早稲田大学アントレプレヌール研究会 早稲田大学 産学官研究推進センター/インキュベーション推進室
後援:日本ベンチャー学会 (財)日本立地センター 独立行政法人 中小企業基盤整備機構
協賛: ウエルインベストメント(株) Dr. Robert J. Shillman Entrepreneurship Program

 

 早稲田大学アジア太平洋研究センターでは、1998年4月1日より大学院アジア太平洋研究科を開設し、 国際経営学専攻においてベンチャー企業を輩出すべく各種の教育活動や支援活動を行っておりますが、 この講座に付け加える形で受講者だけでなく、広く一般から事業計画を公募いたしました。
 応募された事業計画は、当センターの教授陣を中心とする審査員によって審査され、数段階の審査を経て、「早稲田大学アントレプレヌール研究会 国際シンポジウム」の「早稲田ベンチャーフォーラム」でプレゼンテーションしていただき、 上位者が表彰されました。
 

計画中から設立3年以内の各大学のTLO、ベンチャー・ビジネス・ラボ、インキュベーションセンターなどからの事業計画発表会


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